ストーカー被害は深刻な傷を残す

ストーカー問題

こんにちは、UG探偵事務所の濱田です。

時々ニュースでも話題になるストーカー問題、
皆さんはどの程度理解しているでしょうか。

ストーカーは卑劣な行為であって、その行為は被害者の心や体に大きな傷を残すことになります。

「私には関係ないよ」と思う方も居るでしょう。
「被害者は女性でしょ?」という方も居るでしょう。
ですが、ストーカーは自分とは完全に無縁なものではないということを改めて理解し、
被害に遭ってしまう前に対策し、もし被害に遭ってしまったときにどうすればいいのか、
正しい知識をもって冷静に対処できるようにしましょう。

ストーカー被害は依然として多い

次のグラフは令和4年3月に警察庁が発表したものです。

警察庁HP 令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況についてから抜粋

このグラフは警察に寄せられたストーカー被害に関する相談件数の推移です。
グラフを見ると分かる通り、平成29年を境に相談件数は減少傾向にあります。
ですが、令和3年でもその相談件数は19728件と多く、これはあくまで警察に相談が寄せられた件数であり、被害の実数はさらに多いものと推測できます。

ストーカー被害に気付けた人は対応がしやすいのですが、受けている行為をストーカー行為と認識していなかったり、そもそも被害に気付いていなかったりすることもあります。
ストーカー行為と認識していなければ問題ないのでは?と思うかもしれませんが、ストーカー行為は相手に対して好意をもって若しくはその好意が実らないことに対しての怨恨から始まるものです。
被害に気付かず放置していると、好意が実らないことから行動がエスカレートしてしまうこともあります。

気付かない程度の行為なら放っておけばいいという考えはより大きな被害を生む可能性があるので危険です。

相談件数に対して極めて低い行政処置及び検挙数

まずは次の二つのグラフをご覧ください。

警察庁HP 令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況についてから抜粋
警察庁HP 令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況についてから抜粋

この二つはグラフは、ストーカーの加害者に対しておこなわれた警察の対応になります。
一つ目のグラフは警告や禁止命令を出した件数です。

二つ目のグラフは、緑線はストーカー事案に関連する刑法犯等の検挙数です。

これらのグラフを見てお気づきの方も居るでしょう。
相談件数に対して行政処置及び検挙された数が圧倒的に少ないのです。

行政処置を出した数は、3726件、
検挙数は2518件、
両方を合わせても6244件、
相談件数に対しての割合では僅か31.6%に留まっているのです。

残りの約70%の相談者たちがどの様な状況になったのかはこのグラフからは読み取れませんが、
恐らく証拠不十分等で警察も動けない状況だったのではないかと思われます。

被害の内容は深刻

次にご覧いただきたいのが次のデータになります。

警察庁HP 令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況についてから抜粋

このデータは、先ほどのグラフで緑線で示されていたストーカー事案に係る刑法犯の検挙数の内訳です。

ストーカーの被害内容というと付きまといや執拗な電話やメッセージなどを想像しがちです。
もちろんそういった被害もありますが、それがエスカレートしていくと上記の様な重大事件に進展してしまうこともあります。

ストーカー問題はできるだけ初期の段階で対応することが重要だと分かります。

被害者は女性だけではない

ストーカー被害と聞くと女性を想像する方が多いと思いますが、
被害に頭を悩ませているのは女性だけではありません。

警察庁HP 令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況についてから抜粋

こちらをご覧いただくと分かる通り、
ストーカー被害に関する相談件数のうち、約12%は男性からの相談になっています。
依然として女性が被害者になりやすいということに変わりはありませんが、
毎年2500人前後の男性相談者が居るということが分かります。

また、被害者の年齢ですが、20歳代と30歳代が多いですが、
40歳代や50歳代、それより上の年代にも被害に悩んでいる人が居ます。
つまり、ストーカー被害は若い人だけの問題ではないということです。

被害を感じたらすぐ相談

ここまでストーカーの実態を見てきましたが、いかがでしたか?
ストーカーを甘く見ていた人も居るのではないでしょうか?

ストーカー被害を受けている又は受けているかもしれないと不安になったらすぐに相談することが大事です。

ですが、ストーカー問題はその被害を受けているという証拠がないと警察も中々動けないというのが実情です。
相談件数に対して検挙や行政処置が少ないところにそれが現れているでしょう。

証拠を集めるのに困ったら私共にご相談ください。
被害状況の把握、安全の確保、証拠の収集、一緒にストーカー問題を解決しましょう。

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