行方不明者は年間8万人近くも

人捜し

こんにちは、UG探偵事務所の濱田です。
今回は探偵の仕事である人探しと関係がある失踪について書いていこうと思います。

ニュースを見ていると目にする幼い子供の行方不明事件、
某キャンプ場での女児行方不明事件や、富山県での2歳児行方不明など、
まだ皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。
どちらも解決しておらず、家族や警察、ボランティアなどの必死の捜索が続いています。

少しでも早く解決することをお祈りしております。

さて、この様な行方不明事件ですが、
ニュースなどで報道されるのはほんの一握りで、
その裏には数多くの行方不明者が居ます。
その実態や原因など詳しく見ていきましょう。

行方不明者数は年間約8万人にのぼる

まずは次の表をご覧ください。

警察庁HP 令 和 3 年 に お け る 行 方 不 明 者 の 状 況から抜粋

この表は警察に行方不明届が出された者の延べ人数です。
年間で約8万人の行方不明者がいることが分かります。

家族や友人が行方不明になったというのはあまり身近なことではないかもしれません。
確かに日本の人口から見ると8万人という数字は決して多すぎるというわけではないでしょう。

しかし、人が一人居なくなるということは、その関係者からすれば重大な問題なのです。

若い世代の行方不明が目立つが、9歳以下の行方不明も深刻

行方不明者の年齢は幅広く、その年齢ごとに行方不明になった原因が読み取れるかもしれません。
まずは行方不明者を年齢別にわけた表をご覧ください。

警察庁HP 令 和 3 年 に お け る 行 方 不 明 者 の 状 況から抜粋

行方不明者で一番多いのは20歳代、次に10歳代と若い世代の行方不明者が多いことが分かります。
その下には80歳以上、70歳代、30歳代と続きます。

行方不明に年齢は関係なく、皆さんの周りの誰かが急に居なくなっても不思議ではないということです。

ひとつ注目したいのは9歳以下の行方不明者数です。

令和元年では1253人、令和2年には1055人、令和3年には1010人と年間で1000人以上の子供が行方不明になっています。
あくまで届出が出された数なので、捜索してすぐに見つかったというケースもあるでしょう。
しかしそれでも年間で1000人以上の行方不明者が出ているという事実は無視できるものではありません。

冒頭でも触れた某キャンプ場での女児行方不明や、富山県の2歳児行方不明など、
大きなニュースになっているのはほんの一部であるということがお分かりいただけたかと思います。

子供は親や周りの大人が予期しない動きをするものです。
特に外出しているときなどは油断せず、いつ何が起こるか分からないと思っておいた方がいいですね。

ここで気になるのはなぜ行方不明に?という点ではないでしょうか。
各年代によって行方不明になる原因に多少の片寄りはあるでしょう。
年代ごとの行方不明の原因の内訳は出ていませんが、
全体の数字は出ているので見てみましょう。

原因を知れば行方不明は防げるか?

行方不明になるには必ず原因があります。
しかし、その原因を知っても尚、行方不明になることを防げない厳しい現実があります。

まずはその原因を見ていきましょう。

警察庁HP 令 和 3 年 に お け る 行 方 不 明 者 の 状 況から抜粋

一番多いのが疾病関係、次に家庭関係、事業・職業関係と続き、
その三つの原因で年間行方不明者数の半分以上を占めています。

少し詳しく見ていきましょう。

疾病関係は対応が困難

割合として一番多いのが疾病関係ですが、その大半が認知症となっています。
ここで難しいのはやはり介護の問題でしょう。
社会問題となっている『老老介護』や『ヤングケアラー』、金銭的な問題から介護施設に入居できなかったりと、介護を取り巻く環境は依然として厳しいものです。
こればかりは一人で努力することに限界があり、どうしても家族や行政の助けが必要になります。
その状況に置かれている人たちはすでに行動を起こしていると思います。
行政や支援団体への相談、家族への相談、しかしそれで解決しないからこの様な結果が出てしまっているのではないでしょうか。
少子高齢化が進むこの日本では介護の問題がまだまだ加速していくでしょう。
行政には一刻も早い対応を望みます。

疾病関係の残りの約5000件は、障がいを含みます。
過去にも実際に依頼があり、障がいをもつ子供が居なくなってしまった、
警察にも相談したが事件性が無いという理由から積極的に探してもらえず数日経っている、
その様な状況で困り果てて依頼に来られました。
ご家族はかなり疲弊しており、仕事も休んで自分たちでもあちこちを探し回ったが見つからず、
これ以上どうしたらいいのか分からず途方に暮れていたとのこと。
このお子様は無事に見つかりましたが、警察に届け出てもそのような対応になることは珍しくありません。
認知症と同様に、目を離すことができないくらいの障がいをもつ方も居ます。
これらもやはり支援団体の充実や行政の助けが無ければ解決するのは難しい問題でしょう。

税金の無駄遣いをするならもっと介護関係に予算を回してほしいものです。

家庭関係の問題は家族関係の改善を

行方不明の原因として二番目に多いのが家庭関係です。
家庭関係で行方不明と聞くと『家出』という言葉が頭に浮かぶのではないでしょうか。
子供が家出してしまってどこに居るか分からない、こんな話もよくあります。
ですが、家出をするのは子供だけではありません。
大人も家出をするのです。

家出というと、やはり親子関係や夫婦関係の悪化からでしょう。
お互い一人の人間ですし、衝突することを完全に避けることは難しいでしょう。
ですが、夫婦関係においてはお互いに意地を張ることをやめてみたらどうでしょうか?
親子関係であれば頭から否定するのではなく、子供の話に耳を傾け、一人の人間として尊重して対応してみてはいかがでしょうか?

夫婦間においても親子間においても、相手はあなたの所有物ではありませんし、それぞれが意志をもっています。
自分の考えや、誰にも譲れないものもあるでしょう。
それを頭から否定されれば誰でもイヤになるものです。

何年も前、ある女性から依頼がありました。
夫が帰ってこなくなり、連絡もつかず居場所が全く分からないとのこと。
この時すでに、失踪から数週間が過ぎていました。

あらゆる情報を頼りに捜索をしますが、失踪から時間が経ちすぎていて周りの人たちの記憶も曖昧に。
そうこうして2か月が経とうかというある日、ついに夫が見つかりました。

そこで発覚したのは、この夫が家庭内でひどい扱いを受けていたという事実です。
妻や子供から日常的に罵られ、人権を否定するような言動もあったようです。
何度も話し合おうとしたようですが、その行動すらも否定され、どんどん居場所が無くなっていったようです。
そしてそんな自分自身に嫌気がさし、これ以上この家に帰れないと追い詰められ、
そうしてついに家出に至ったとのこと。

このご夫婦はこの後すぐに離婚したようです。

相手を尊重し寄り添うことを忘れなければ、家出を避けることができるかもしれません。
家族は味方同士、否定せず、肯定することを忘れないでください。

事業・職業関係

この問題を抱えている人は多いのではないでしょうか。
職場での人間関係が上手くいかなかったり、任されているプロジェクトが大失敗してしまったり、
独立起業したのにうまくいかず閉業の危機に陥っていたり、
近頃ではコロナの問題で事業の縮小や解雇などもあります。

仕事は大事な収入源であり、ここ日本においては収入が無ければ生活がままならないでしょう。
一家の大黒柱としてはこの様なことを家族に話しづらく、一人で悩みを抱えている人も多いのです。
それもプライドや責任感からくるものですが、その張り詰めたものが切れた瞬間、人は壊れてしまいます。
壊れるという言い回しを不快に思われる方も居るでしょう。
ですが、極限まで張り詰めた緊張感や責任感が切れたとき、人の思考はおかしくなってしまいます。
それまで正常に判断できていたことができなくなったり、突拍子もないことをしたり、
その様子を家族が見れば『壊れてしまった』と感じてしまうでしょう。

これは家庭関係の問題にも繋がりますが、なにをおいても普段からの会話や相手を肯定することが大事ではないでしょうか。

犯罪や事故に巻き込まれることも

行方不明になる原因には他にも学業関係や異性関係、犯罪関係などと続きますが、
私が見てほしいのは『その他』の15477人です。

この数字には遊び癖や放浪癖も含まれますが、犯罪被害や事故遭遇の恐れがあるものも含まれています。
放浪癖等と犯罪被害等を同じ『その他』で計上しているのはいかがなものかと思いますが、遊び癖や放浪癖がもともとあった人たちの家族が頻繁に届出をしているとは考えにくいので、その半数かそれ以上が犯罪被害や事故遭遇ではないかと見ています。

人の生活はあらゆるリスクと隣り合わせです。
飽きたら帰ってくるだろう、手持ちのお金が無くなったら帰ってくるだろう、
そういった甘い考えは捨てた方が良いでしょう。

先ほども言いましたが、人が居なくなるには原因があります。
その原因は、あなたにとってはなんて事のないものでも、相手にとっては時に自殺さえ考えてしまう大問題である可能性もあります。

自分の価値観を押し付けて判断するのではなく、相手の考えや気持ち、状況を考慮した判断をするべきです。

人探しはスピードが大事

ここまで行方不明に関するデータをいくつか見てきましたがいかがでしたか?
年間で約8万人いる行方不明者、ではそのなかで警察が本腰を入れて捜索してくれるのはどの程度でしょうか。
居なくなった原因や年齢にもよりますが、成人していて事件性もないと判断されると警察は積極的に探してくれません。
それどころか届出を受理してくれないこともあります。
未成年であれば行方不明の届出は受理されても、積極的な捜索は望めず、たまたま職務質問した人物に届出が出されて入れば保護するといった程度でしょう。

家族が居なくなっても、ニュースで報道されるような捜索は期待できません。

そんな時にはUG探偵事務所にご相談ください。
警察が動いてくれない案件でも、探偵であればお引き受けできます。
大事な家族に行方不明以上の問題が起きる前に、もし問題が起きているなら一刻も早く助け出すために、まずはご相談ください。

人探しはスピードが命です。
聞き込みをするなら人の記憶がより鮮明に残っている内に、
防犯カメラなどの映像が消えてしまう前に、
時間が経つほどにこれらは消えていきます。
一刻も早くご相談ください。

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