浮気への仕返しは慎重に

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パートナーに浮気をされた!裏切られた!
ここで仕返しをすることに考えをシフトする人が居ます。
大きな裏切り行為を受けているのですから仕返しをしたいと思っても仕方ありません。
ですがこの仕返し、気を付けないととんでもないことになります。

浮気への仕返しに自分も浮気するのは愚の骨頂

こういった人はたまに居ます。
パートナーに浮気をされた仕返しに私も浮気してやる!という人が。
しかしこの行為、あまりにも愚かで浅はかです。
もし今そういったことを考えているのであればすぐにやめた方がいいでしょう。

そもそも浮気というのは仕返しのためにするものではありません。
浮気という不法行為に正当な理由を求めるのはおかしなことですが、
あなたが浮気を仕返したとしたら、あなたにとっては大義名分があるかもしれませんが、
傍から見たら同じ穴のムジナになってしまいます。

そしてもし浮気を仕返したとして、それを本人に伝えるのですか?
もしそれを相手に伝えればきっとこう言われるでしょう。
「君も同じことをしたのだから私のことはもう責められないね」と。
それであなたは満足でしょうか?
きっとさらに不満が溜まるでしょう。
そして一時の感情に任せて浮気を仕返したことに対して自分自身に嫌悪感を抱いたり自分が汚れてしまったような感覚に陥ったり、自分のとった行動を後悔するときがやってくるでしょう。

暴力に訴えるのは犯罪です

パートナーの浮気の事実を知り、ついカっとなって暴力をふるってしまった。
こういう人も決して少なくはないでしょう。
殴りたくなる気持ちは十分わかります。
浮気というのはそれだけひどい行為だから。

ですが、暴力というのは理由がどうであれ犯罪です。
もし通報されたら警察に捕まるのはあなたです。
そこに「浮気をされたから」という理由があったとしても、
暴力は決して許されるものではありません。

どうしても手を出してしまいそうであれば自分を止めてくれる友人や家族と一緒に話し合いに臨むか、
弁護士に一任して話を進めてもらう方がいいでしょう。
暴力は余計なトラブルを引き起こします。
もしケガをさせたら、後遺症が残ったら、死んでしまったら、暴力とはそういうものです。
相手の浮気が原因で自分を窮地に追い込む必要はありません。

あちこちに言いふらすのはリスクがいっぱい

浮気をされた腹いせにあちこちに浮気をしたということを言いふらそうとする人が居ます。
ですがこの行為もリスクがあります。

相手にとってネガティブなことを言いふらすという行為は名誉毀損に当たります。
この名誉棄損という法律、実は誤解している方が多い法律でもあります。
名誉毀損は刑法230条に定められており、その内容は次の通りです。

公然と事実を摘示し、人の名誉を損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。

つまりどういうことか分かりやすく説明すると次のようになります。

公然(不特定多数の人が知る可能性がある状態)と事実を適示し(事実として周囲に伝える)、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず(嘘か本当かは関係ない)・・・
ということです。

もっと簡単に言うと、内容が嘘か本当かは関係なく、それをたくさんの人が知ることができる状況で話し、対象となる人物の社会的名誉が毀損されれば名誉棄損になりますよ、ということです。

よく勘違いしているのが、
「嘘を言いふらしたら名誉毀損、でも事実を伝えるのだから名誉毀損じゃないでしょ?」
という人が居ます。
この間違いはあとで取り返しがつかないことにもなるので気を付けてください。

そして気を付けるべきなのがもう一つ、
不貞行為というのが民事事件でありその事実を争っても慰謝料請求等に留まりますが、
名誉毀損は刑事事件になります。
もし被害届を出されたら条文を紹介したところにもある通り、
最悪の場合は懲役を言い渡されることもあります。
浮気への仕返しに懲役に行くのは割に合わないですよね?

仕返しは頭を使って合法に行うべし

ここまで紹介したように、仕返しを一歩間違えれば大きな後悔を生み、
自分自身を追い込んでしまったり刑務所に入る可能性もあります。

かと言って泣き寝入りする必要はありません。
仕返しするときは冷静に、法に触れない様に、後悔しない様に、
理性を保ってあらゆる知識を総動員し、
利用できるものは適切に利用しておこなうことをおすすめします。

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